
少し前に作った作品です
どんなふうにして出来上がっていくかを書いてみます
最初に文章全文を練習用紙に書きます
文字の高さ(Xハイト)は5mm
書きやすい大きさで一度書いてみます
フローリッシュについては後で書き足せるようにシンプルに書いておきます

書いた文章を切り貼りして
レイアウトを考え
フローリッシュをどこにどのようにつけるかを考えます

レイアウトが決まればサイズを割り出して
練習用にガイドシートを作り
練習用紙に全体を書きます(フローリッシュも入れる)

タイトル部分も同じように
練習用紙に書いて
レイアウト・サイズ・フローリッシュを決めます

下準備ができたところで
清書用の紙と文字の色を考えます
この時、すでに紙は用意できていたので
文字の色を白にするか茶色にするか緑にするか・・・
試し書きします
色が決まれば本番用紙に清書です

この作品にはラインを入れました
全体はちょっと今はお見せできないのですが
お知らせできる時が来たらお披露目します

バックの柄ができたところで
上に文字を書きます
これはガッシュのパーマネントホワイトで
ペンはブラウゼの1mmです
文章は
ある小説の一部で
窓の外には素晴らしいお庭が広がっているという一文
バックグラウンドで作った緑の部分の形は窓をイメージしてます
窓なのだから窓枠らしきものを描きたい・・・
と思いました

この作品を収めるための額を購入しました
燻したような銀色の枠です
これからイメージした窓枠は
グレーの窓枠
鉛筆でデッサンしてみよう
ということで書いたのですが・・・
思うように書けませんでした


なんか汚らしい
石を積んだ壁
開けられた窓・・・のイメージなのですが・・・(ノ_<)
何度か書き直しましたが
もうわからなくなってきたので諦めて終了
横に作者名と作品名を
カッパープレート体で入れました

文字のX-heightは1.5mmと2.5mmです
小い〜〜〜
なのでGペンで書いてます
LEONARDTのGペンは程よく柔らかいので
小さいカッパープレート体を書いた時でも
ラインの強弱が出るのでオススメです

作品展のための作品作りが進行しています
バックグラウンドを作って
その上に文字を書く予定です
水彩紙の上に透明水彩絵の具の色と柄をどのように出すか
その上に文字を書いた時どうなるのか
色々な実験をしました
グラデーション、ぼかしをしたいのだけど
どちらも経験不足のため
絵の具が思うように表れてくれません
グラデーションやぼかしは偶然現れる面白さがあると思うのですが
そこへ導くための技術がないのです
本番の紙で思うようにいかなかったら
一からやり直しだし
かといって上手くいくまで練習を続ける時間と忍耐力がない

絵の具はあきらめ水彩色鉛筆を使うことにしました
ある程度コントロールできそうなので
色鉛筆を塗ったところに筆で水をつけます
やってみてわかったのですが
こちらも難しい💦
筆で水をつける時
どの方向に筆を動かすかによって
流れが変わるし水の加減次第では筆の跡が残ってしまう・・・
実験ではまずまず成功したので
本番の紙に施したいと思います

本番の紙は水彩紙の中目(細めの在庫がなくて仕方なく中目)
紙の凹凸がやや気になります
このように色鉛筆なら大体見当をつけて色を置いていけます
このあと水でぼかします
さあどうなることやら

上に書く文字の練習
センター揃え、前揃え、後ろ揃え
パソコンなら操作一つでできることも
手作業でいちいち書き比べます
アトランダムでいこう
1行の文字数、レイアウト・・・
ここが一番時間がかかるところです

レイアウトが決まったら
飾りのフローリッシュをどこにどのように入れるのか・・・・
ここでふと
スペースに比べて文字のボリュームが多くない?
文字の大きさとペンサイズを変えてみてはどうか・・・
こうやって行ったり来たりしながら
作品作りをしています
後半はまた今度

先日受けたワークショップの後
作品を作っています
ワークショップ資料の中に興味深い文字があり
それを参考に文字を作りました(a〜z)
文字を並べて文章にします
スペーシングを考え文字の形を活かすように並べる
この作業がとても面白かった(-∀-)
次にそれをどのように表現するか
ツールや絵の具、書き方・・・
いろいろ試した結果
画像のようになりました
1番の特量は輪郭を描く(ドローイング)時に
なめらかに描くのではなく波線で描いたこと
グリーンのガッシュに
くるみインクでグラデーションをつけ
色の変化をつけました
ただしこの書き方はとても時間がかかるのです
1文字2-3分 文字によっては4-5分かかりました

描いているところの動画はこちら→☆(インスタグラム: 動画2=輪郭 動画3=着色)

次に大文字部分にギルディングをします
まずジェッソを盛ります
久しぶりに行うギルディングです
ここでミスをしてしまいました
ジェッソの濃度が濃かったため
盛ったジェッソの表面が凸凹してしまいました
もう後戻りできないのでやるしかないです


盛ったジェッソをメノウ棒で研きます
研き方によっては
この後の金箔を貼った時に差が出るので
丁寧に研きます
ジェッソ部分が光っているのがわかりますか

(写真と説明を飛ばし・・・)
金箔が無事に貼れました
やはり若干の凸凹は金箔にも表れてしまいました
もうこれは諦めました

ドットにギルディングしたもの
逆にこちらは濃度の濃いジェッソが功を奏し
綺麗に盛り上がりました

心残りはありますがここまで完成
あとは作者名を書き仕上げます

先日ブログタイトル "手すき紙風 " に書いた文章と同じものをイタリック体で書いてみたくなりました
文頭に" I " の文字が何度も出てくることから
この" I " を上手い具合にデザイン化できないものか・・・
まずは久しぶりのイタリックの文字の練習からです
(イタリック体を書くときは・・・いつも久しぶり・・という前書きがつきます(#^.^#)

最近の私には珍しく鮮やかな色です
やや鮮やかすぎたような・・・
少し文字の色のトーンを落として
水彩絵の具で描いた四角の色ももう少し落ち着かせて・・

そこにヴァーサル体の " I " を入れて
葉で絡めてつなげていきましょう
よく聞かれるのですが
これを描いているときはトレース台(ライティングボックス)の上に
下書きしたものを置きその上に清書用の紙を置いて
下からライトを当てて写しながら描いています

出来上がりました
今年は作品を作る時間を作りたいな。。。
できるかな〜